コロナ禍での新健康生活⑧
ここで少しウイルスのことを話したいと思います。
ウイルスのことを少し知りましょう。
ウイルスは、ご存じのように非生物です。遺伝子そのものがウイルスの実体であり、その周りを蛋白の殻で包んでいます。
ウイルスの基本構造をもう少し詳細に言うと、ウイルスは他の微生物とは大きく異なっており、細胞壁,細胞膜,細胞質,核等の構造を持たないのです。
またウイルスは、遺伝子である核酸(DNAかRNA)を中心として、その周囲を蛋白の殻(カプシッド)で包んだような構造からできています。
新型コロナウイルスのように、ヌクレオカプシッドの外側にさらに脂質と糖タンパクからなる被膜(エンベロープ envelope)が存在するものもあります。
ウイルスは、DNAかRNAのどちらか一方の核酸をもつ存在であり、これこそがウイルスの本体なのです。
カプシッド(タンパク質の殻)はゲノムを包み、各種酵素(核酸分解酵素)からゲノムを保護しています。
更に詳しく言うと、
エンベロープ (envelope)は、ウイルス粒子の感受性細胞への付着に関与します。
またエンベロープは脂質二重層からなる膜で、脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできています。
一般にエンベロープをもつウイルスはアルコールや石鹸など脂質を溶解する消毒薬に対して感受性が高く、逆にエンベロープをもたないウイルスは不活化されにくいのです。
エンベロープをもたないウイルスの代表は、ノロウイルスです。他にはロタウイルス、ポリオウイルスなど。
経口感染するウイルスは、腸管内で胆汁酸に溶解されないためにエンベロープを持たないウイルスと考えられます。
以上感染源としてのウイルスのことを少し詳しく見ていきましたが、これはほんの一部のウイルスの話です。
ウイルスのことは、進化論にもかかわる事なので、少しずつ調べていきたいと思います。
つづく